先週よりは少し落ち着いたものの、インフルエンザによる学級閉鎖はまだ広まりを見せています。病状の重い生徒がいないのが幸いです。
インフルエンザを跳ね除けて、先々週から先週にかけて3人がピティナのピアノステップに参加しました。
1人は「強弱なども付け、失敗なく上手に弾いていました」とお母様から演奏後にメールが。マイペースで地道に続けてきたこの生徒は、本番ではなかなか思うように弾けない事が続きました。
少し大きな曲になってからは、表現も含めて全て思うように失敗なく弾けたのは今回が初めてなのではと思います。それができたのは素晴らしい事!レッスンで喜びを分かち合いました♪大袈裟ではなく、ある程度の曲を思うように失敗なく弾き終える経験は本当に貴重で、きっと何か変わるっと思ったら、もう「ここ暗譜しました」とニコニコ笑顔で今までにない発言を(^ ^)良かった!
あとの2人は♪継続表彰♪ 受賞の舞台となり、おめでとう記念の演奏となりました。二人とも素直で集中力・吸収力があるので、いつもレッスンの時間があっという間に終わってしまいます。今回も良い集中力で弾けたようで、会場の知らないお友達からお褒めのメッセージを頂いたりして(教室初!)、こちらも帰宅後のお母様からのメールが嬉しくて、自分の事のように興奮してしまいました(〃∀〃)♪頑張りました!!
さてさて 今、数人の生徒の課題は脱力。その中でもフレーズとフレーズの隙間や倚音の次の解決など、上昇系のスラー終わりの抜き。
私の大好きな演奏で言えば
メンデルスゾーン ピアノトリオ 第一番 ニ短調 Op.49 第一楽章
エフゲニー・キーシン Pf
ジョシュア・ベル Vn
ミッシャ・マイスキー Vc
全員スターのキラキラトリオ!
もちろん色々な所に脱力もフレーズ解決もあるのだけれど、6:08(だと思う)マイスキーのオクターブ上昇の2音スラー。この抜き!!!理想の抜き。抜いた後、音が無い時の聴き方歌い方手の感じ!!(その後少し経ってキーシンの右手1番(親指)連続で弾く最後の手首もだけど手首の抜きなども分かり易いかも)
とにかく、フレーズの解決や抜きやそれに伴う音質や呼吸や、、全ては耳と一体化したものではあるけれど、、とりあえずは手首や腕の脱力の中で音質を整えないと、美しい音が出ない。歌えない。これができないとコンクールでは絶対に一定ラインまで行けない。
写真は『ピアノアドヴェンチャー』の初めの巻。
全音楽譜出版社 『はじめてのピアノ・アドヴェンチャー レッスンブックA』P.29 〜くろねこミッチーのまあるいせなか〜
中軸教材としては使っていないけれど、小さい子が来るたびに初見のように使っている教本。
これは指番号・黒鍵の並びの後すぐに出てくる。脱力はピアノに触れた最初の最初からきちんと学ぶ重要性がよく分かる。写真は29ページだけれど、実はもっと前16,17ページに脱力と腕や手首の使い方が出てくる。
初めから私の生徒だった子達にはできるだけ気をつけているけれど、それでも正しく美しくは長期間かけて身につけていく。フレーズの解決などの抜きの時に手首が逆に下に行く(陰鬱な曲などはその場合もあるけど)、押し付けるように終わったり、或いはフレーズの終わりや音質に全く気を配らずに習ってきた子達は大変で、まず気を配って歌う習慣付けが難しい。
でもこれができて初めてステキなレガートやフレーズ感覚を持った演奏のスタートだから、時間をかけても挫けずやらなくちゃです!
恐ろしい事に(^ ^)1月がもうすぐ終わります。
とても実りある1月だったように思います。
2月も頑張ります!